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古い作品から始めて、徐々に新しい作品を扱っていきたいとこのコーナーについては考えている。
今回も、ちょっと古めの作品を取り上げようと思う。

また僕は、作品の紹介も大切だけれど、作家の作品をどういう順番で読み拡げるのかも重要だと感じている。

そこで、宮城谷昌光という歴史小説作家と、『楽毅』(がっき)という作品を紹介したい。
中国史に実在した将軍の名前が作品のタイトルだ。

この作品は、ちょうど、阪神淡路大震災のときの新聞に連載されたもの。
震災で苦しんだ人の中には、この作品を楽しみにしていた人も多かったという。

楽毅〈1〉 (新潮文庫)楽毅〈1〉 (新潮文庫)
(2002/03)
宮城谷 昌光

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ファンの人たちに「宮城谷作品なの代表作は?」と質問すれば、『孟嘗君』でしょう!という人もいる。
もちろん、『孟嘗君』全5巻は、大作であり代表作でしょう。
きっとそれは疑いがない。

でも、それでも僕は、『楽毅』が宮城谷氏の一番の代表作だと思っている。
また、理由は後述するが、宮城谷作品を最初に読むなら『楽毅』がいいとも思う。

作品は、テンポも抜群で、読書好きの人なら、あっという間にシリーズ4冊を読み切ってしまうだろう。

う~ん・・・なんだか僕、今回は偉そうなことを言ってる?!
本当は、小説について解説なんかしちゃイケナイ、偏った人間なのに・・・w
ビジネス書ばっかり読んでるヤツは、ビジネス書の解説だけしとればいいのに!

でも、そんな小説読者レベルの低い僕でも、宮城谷昌光という作者については感想を書きたかった!
読者を感動させてくれる、本当に優れた作家だと感じているから。

よく、中国の歴史小説を書かせたら、北方謙三氏が最高峰、そんな評価を耳にする。

僕だって、北方謙三氏の『水滸伝』は、大好き。
面白くって、何度も読み返した。
書評もそのうち書きたいと思ってる。

そして僕は、宮城谷作品は、中国歴史小説において北方作品と並ぶ双璧だと思っている。

だから北方作品を評価する人には、ぜひ宮城谷作品も読んでいただきたい。

宮城谷作品は、何でもアリなはずの『小説』なのに、メチャメチャ史実にこだわってる。
きっとビジネス書好きな僕が、宮城谷作品を大好きなところ。

このへん、北方作品を好きな方には、きっと面白さをご理解いただけると思う。


さて、作品について、ちょっと解説してみると、

作品名となっている楽毅という人は、「フィクションの中でしか無理!」と、思えるようなことを成し遂げちゃった人。
それなのに、日本ではあまり知られていない。

実は僕も、この作品で知ったようなアリサマ。

なぜか?
原因のひとつは、記録の情報量が少なく、叙情性が乏しいことじゃないだろうか。

結果が記録されているだけに近いから、すんなり心に入ってくるにはちょっと硬い。

でも、やっちゃったコトの内容は本当にスゴイ。
当時の大国である「斉」を、辺境国の「燕」がほとんど平定してしまったらしい。

う~ん・・・でも大国っていったって、「斉」とはどれぐらいの国だったのよ?
実感わかないじゃん!

だよねぇ。
「たとえば話」で現代の国に置き換えて考えてみよう。

当時の大国としては「斉」の他に「秦」があった。
「秦」の方が国力では上だったろうと思う。

現代は、アメリカ一強時代。
大国2国があった時代っていうと、今はちょうどいいたとえば話の対象国がない。

だとすると、冷戦時代のソビエトぐらいか。
「燕」は辺境の国だから、スェーデンあたりかな。

スェーデンは独自の戦闘機を持ってたりするから、弱すぎないし、ちょうどぐらいか。
地理的にも「燕」は「斉」の隣だったし。

冷戦時代のソビエトとスェーデンを比べたら、軍事力じゃぁ、まぁ比較になりません。
でも、それぐらいの差が「燕」と「斉」にはあったと思う。

それを、あっという間に属国にしちゃった。
しかもそれは、被占領国の民衆に受け入れられながら。

これってスゴイよねぇ。
昔のことだから実感わかないけど、たとえばで考えると奇跡に近い。
まんま小説のような人生を生きた人。

小説には最高の題材だと思う。

でも、記録の片隅に埋もれかけた人物だったんですよ。
それを、文章で活き活きと甦らせた作家も大した才能だと思う。

少ない情報から、同時代の他の史実を集めて時代考証する。
でも、単に史実を並べただけじゃだめ。
登場人物たちの行動が、人間の行動として納得できなければ、読者は納得しない。

読む人の心にも影響を与える人間の物語として、完成させる力量。
楽毅の偉業とは違うけれど、すごいと思う。

また、もうひとつの宮城谷作品の特徴が際立つ作品とも思う。

凄惨な戦争シーンであっても、どこか爽快な気分にさせてくれる。
覚悟を決めた登場人物の気持ちが伝わってくるからかも知れない。
この面でも、この作品は最高峰だと思う。

ぜひとも読んでいただきたいのは、
第4巻の、大国「斉」との決戦のシーン。
僕は、ほんとうに作品の世界に引き込まれてしまった。

自分の頭の中に、戦場の風が吹いた気がした。
文章に「乾坤一擲」という、ちょっと大げさな表現がある。
でも、そのまま自分の「座右の銘」にでもしたくなった。
そんな感動を覚えてしまった。


この作品を読み終わって、作家の力量を思い知った。
そして僕は、宮城谷作品を読み拡げるていった。

また、この作品から宮城谷作品を知れたことを、とても幸運だとも思った。

というのは、作品を読み拡げていくのに、どの順番にするかも案外と重要で、
ひとつに「登場人物を追っていく」というのがある。

これは歴史小説にはうってつけの、楽しさを何倍にもしてくれる方法と思う。

だいたい宮城谷作品には「カッコいい名脇役」が登場する。

そして、その人物を主人公にした作品があることが多い。
だから、名脇役が主人公の作品という順番で追っていくと、楽しさが何倍にもなる。

たとえば『楽毅』を読めば、その登場人物である『孟嘗君』が読みたくなる。
『孟嘗君』を読めば、『管仲』や『重耳』が読みたくなってくる。

魅力ある登場人物の青年時代の物語は、その人格形成を追っていける。
どんどん作家の魅力に惹かれ、作品をにも、そして歴史そのものにも興味が湧いてくる。

時間の流れとしては、逆行するイメージ。

すると、ある重要な効果があることに気づいた。

歴史に興味が湧いてくると、このブログの本題である「経済的自由」を得るためにも役立つのだ。

経済を理解する上で、歴史を知ることは、実はとても重要なこと。

「温故知新」という使い古された言葉は、まさに経済にこそ必要なこと。

僕は、楽毅を読むことで、歴史を遡る大切さを実感する日々になった。
それによって、楽しくもなった。

もしも、歴史に興味が薄いという人がいたら、小説からでも楽しみ方を体感されたらいかがだろうか。
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2011.01.29 Sat l 気になる作家と著作(書籍紹介) l コメント (0) トラックバック (0) l top
作家と書籍の紹介、今回は「経済ってそういうことだったのか会議」を取り上げてみる。
出版は日経ビジネス人文庫。

経済ってそういうことだったのか会議 (日経ビジネス人文庫)経済ってそういうことだったのか会議 (日経ビジネス人文庫)
(2002/09)
佐藤 雅彦、竹中 平蔵 他

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お金のことを、流れで把握したい人に読んでほしい本。他の本を読んでから再読するとさらに面白い。竹中氏を嫌いな人も、経済書としてぜひどうぞ。



この本は著者が2人いる共著だ。
佐藤雅彦氏と、竹中平蔵氏。

佐藤氏は広告代理店の人。
竹中氏は、経済財政政策担当大臣、金融担当大臣、総務大臣だった人。

題名の通り、「経済って、そういうことだったのか!」
これを知りたい人には、すでに8年以上経った本だけど、とってもおススメ。
(古い本なので、中古本もたくさん出回ってますよ)

まずこの本で、ざっぐりの経済のベース知識を把握して、
その上で別の本を読むと、理解がより深まると思う。

特に、過疎問題はなぜ起きる?、とか、お金って何?、とか、
そういう素朴な疑問をわかりやすく解説している。

佐藤氏が、経済の初心者っていう立場で質問する形式なので、
(本当に初心者ってわけではないのだろうけれど)
インタビュー&個人講義といった趣で話が進んでいく。
なので、かなり読みやすく、頭にすんなり入る。

まぁ、既に知識のある人は、イラスト解説でも楽しんでもらって。

でも・・・竹中氏は、過去の経歴などから、いろいろと騒がれた人。
それに、その当時の疑惑や疑念も払拭されたわけではない。

「変な影響を受けてしまうのでは?」という心配をする人もいるかも知れない。

たしかに、全部を鵜呑みにするのはどうかと思うけれど、
この本は共著ってこともあってか、学問的な知識と、その解説が主体。

もちろん、学問そのものも疑えばキリがないのだが、
あんまり心配しなくてもいいような基礎的な話が主体。

それでも、っていう人は、この手の本は前半だけ読んで下さい。
だいたい、この類の本は、前半が「意識レベル合わせ」や「歴史の振り返り」で、
後半に著者の主張が入っているものだから。

相当影響を受けやすい人が最後まで読んでも、
この本はそんなに変にはならないと思うけれども。

最後に、中古本を買うなら、重版後のものがおススメ。
追記されている部分があるので、ちょっとお得ですよ。
2011.01.27 Thu l 気になる作家と著作(書籍紹介) l コメント (0) トラックバック (0) l top
あ~めんどぃっ!
と、思わず声に出したくなる「料理」。

食事に気を使うのは料理が好きでない男としては避けて通りたいもの・・・だがっ!
だがっ、しかしっ、「現代の食に不安がないか?」と言えばソレも違う!
何年か前にあった、ギョーザやウナギ、ひき肉の摘発事件は、ある面わかりやすかった。
でも、そんな単純じゃない話もあるんじゃないか?、と興味を持って調べてみた。

調べると言えば、ボクの場合には、まず本屋へ行く。実は、インターネット検索よりも先に、本屋にしている。
本屋で探して、本屋のデータベースで探して、良さげな本を買う。
買って読んで、それから書かれていることについてインターネットで検索するっていう順番。
アナログから始めるというのが、なんだか頭の中の整理には都合がいいらしい。

いくつか買ってみたけれど、まず最初に読み始めたのが、新留 勝行(にいどめ かつゆき)氏の「野菜が壊れる」。

野菜が壊れる

この本、読んでみるとなかなか怖い!
「うへっ、便利な食生活の実現のために、生産現場では、こんなことまで犠牲にしてるのかぃ!!」てな具合で、穏やかな話じゃぁなかったわけ・・・orz

まずは、野菜を育てるときに使う、化学肥料について。
危険なのは、生き物(害虫とか)を殺す「農薬」だけじゃなかったのかよ、オィ。
内容読んでると、むしろ怖いのは、スクスク育ててくれると思ってた「(化学)肥料」の方だ!!

化学肥料を使い続けると、栄養価の低い野菜、まずい野菜、危険な残留物がたっぷり入った野菜しか収穫できなくなるらしぃ。
「肥料」って名前だから善玉だと思っていたら、そんな諸悪の根源みたいなものが「化学肥料」だなんて、なんだか釈然としませんわねぇ。

化学肥料を使うと「硝酸」の残留量が増えるとかで、これの濃度が高くなると酸欠の危険性がでてくるらしぃ。
ちなみに、湧水をそのままボトリングして売っていいミネラルウォーターの硝酸残留の安全基準は、日本でもアメリカでも10ppm(1リットルに10ミリグラム)以下で、東京の水道水でも15ppmぐらいの値。
でも、化学肥料を使って栽培された「ほうれん草」とかは、1キロに5000ミリグラムとか(!)残留してることがあるそうだ。

むぅぅ、「ほうれん草」って、体にいい野菜の代表みたいなモンじゃなかったのかっ!!
こぇぇぇっ!!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

これからはチョッと食べ物に気を使おぅww
そういや、今週末に有楽町でイベントがあったな。
俳優がやってる有機野菜イベントだから、どんなもんかは行ってみないとわからんけど、永島敏行さんってかなり本気でやってるって誰かが言ってたから、とりあえず行ってみよかな。

青空市場の有楽町イベント

2010.10.08 Fri l 気になる作家と著作(書籍紹介) l コメント (0) トラックバック (0) l top
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