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前回、とりあえず10年ぐらいのスパンでの変化の可能性として、5つを挙げた。
その5つをひとつずつ考えていこうと思う。

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◆1、規模はシュリンク(縮む)するが、経済のしくみは概ね今までどおり

きっと、これは、かな~りの楽観ですね。
変化が嫌いなら、この可能性に1点張りでもいいかも知れない。
でも僕は、これは延命措置てきなものでしかないと思う。

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◆2、基軸通貨が、米ドルからIMFのSDRなどに変わって、国境がさらに曖昧になる

アメリカの国力が、ひと昔前のように圧倒的なら、ドルが基軸通貨ままでしょう。
でも、最近のアメリカはかなり疲弊している感じがする。
かといって、中国の「元」ってのは米欧の銀行屋さんたちにとって、コントロールしづらい気がする。
だから、SDR(※)を基軸通貨にするってのは、金融機関の望みなのかも?

例えば、地域は徐々にまとまっていく流れが正しいと仮定する。
すると、ユーロの次は、北米、南米、アジア圏がそれぞれまとまるっていうステップもあり。
または、一気に世界統一通貨にいくなら、SDRでしょう。

経済にくわしいという「識者」という人たちの中にも、これを主張する人が少なからずいるらしい。
支配階級、被支配階級っていう格差社会が拡大するニオイがして、ちょっとやな感じもしますがw

※SDRとは?
IMFによって創出・配分された準備資産。
外貨準備不足を来した国は、IMFの指定する国にSDRを引き渡すことによって被指定国から交換可能通貨を引き出すことができる。
(「知恵蔵2011の解説」から引用)

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◆3、為替が分断されて、ローカル中心の世界になる(ソフトカレンシー主体へ)

いつでも交換できる信頼性がある通過をハードカレンシーという。
ドルを筆頭に、ユーロ、ポンド、円など。
いわゆる先進国の通貨がハードカレンシーには含まれる。

一方、「いつでも交換できる」信頼性がないお金(のようなもの)もある。
小さいものは地域のコミュニティーでだけ使える、ある種のチケットみたいなもの。
ポイントカードなんていうのも、大枠ではソフトカレンシーの類。
「流動性が低い」って言われるもの。

一方で、通貨危機なんていうものは、影響が少ないという面もある。
国境が曖昧になると、日本国内の過疎と問題が世界規模で起きるという警鐘もある。
過疎は、お金が広域で流通するから起きるという考え方だ。

つまり、便利な反面、ひとつの通貨を世界中が使うのはリスクがあるという。

世界規模で過疎が起きたら、いろいろ大変そうだし・・・。

※過疎が起きるメカニズムを知りたい人は、
「経済ってそういうことだったのか会議」
日経ビジネス人文庫/佐藤 雅彦&竹中 平蔵著
を読んでみてください。

そこで、為替でつながりまくった便利さに決別することをめざす人たちがいる。
つながり過ぎてないローカルな通貨の方が問題が少ないっていう主張。

ちょっと極端な気もするけれど、ひとつの案ではある。
・・・あんまり不便なのはヤダけどねぇ。

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◆4、信用創造という金融機能が生まれる前の時代に一旦戻る

これも極論のひとつ。
「この人は返済できる人だ」という信用力を認めること、そういう価値そ生み出すのが信用創造。
これががあるから問題が起こるという考え方。
それで、信用創造が一般化する前の時代に戻ろうという考え方がある。
でもねぇ・・・これも不便そうだよ。

信用創造ってこと自体、お金を持ってる者がエライという現代の風潮の元かもしれない。
でもね、利子ってのがなくなるのも想像難しいかも?
ほどほどっていうところになればいいけども、人間ってバランスとるの苦手だったりするからなぁ・・・。

まっ、複利が禁止になれば、ずいぶん違うかもね。

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◆5、信用創造という金融の機能が、一般に開放される(お金とは別の価値基準が生まれる)

もうひとつの極端な説が、金融に代わって、別の価値が生まれるっていう主張。

お金(通貨)そのものはなくならないだろう。
だけど、「評価」が「お金」に代わる、「評価経済」に移行するっていう主張をする人もいる。
その主張、僕としては、大筋は「なるほど」と思える。

たしかに、お金が持つ「評価の尺度」という面はクリアできている。
だけど、「交換の手段」と「貯蓄の手段」っていう、お金の機能にどう対応するのか。
それがまだ見えていない。

だから、全面的にこれに移行するという結論にはなれない。
とっても応援したいし、そうなって欲しいと思ってるけどね。
僕は可能性のひとつに加えて考えていきます。

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今後の展開は、この5つそれぞれに対応して考えていきたい。
考察を進めるうちに、取捨選択ができたらいいと思う。
2011.01.26 Wed l どうなる、どうする、未来の備え l コメント (0) トラックバック (0) l top
経済の仕組みが変革し、価値観が変わっている真っ最中。
個人のサバイバルも必要だが、企業はもっと必要。
(僕も早く準備を完了しなければっ!)

今後もしたたかに活動していく企業のあり方として、中小でも国境を越えて活動できる力をつけておくべきと思う。
個人も、自分の会社を持っていた方がいろいろ便利な面があるし。

そこで、企業向けには、

1、海外に進出する
(国境を越えられる自由を!)

という中長期の戦略について考察しようと思う。
国境にしばられてると、いざってときに逃げ場がなくなっちゃうかも知れないので。

それで、そこまでに至る間は、
会社で受けられる公的支援はできるだけ活用したい。
もちろん、公的資金を使うのだから、社会還元もしつつ、で。

だから、このブログでは、

2、助成金等の獲得

これについても、獲得のコツとかを、実際に獲得に成功した企業の実例を交えて紹介していこうと思う。
(お仕事の都合上、内容は正確ですが、企業名とかは仮名にさせていただきますね)

それから、いま募集されている助成金の公募情報についても。
ただし、こちらはメルマガでお知らせすることに。
(情報収集と配信に手間がかかるので、このメルマガは購読料お願いしてマス m(_ _)m )

海外進出と助成金獲得のポイントはこっちのブログで読めるようにする予定。
最新の募集枠はメルマガで入手できるように発行していきマス。

ブログもメルマガも、あなたの会社のサバイバルに役に立ってくれるとウレシイな、と。

ちなみに、メルマガの情報は↓

◆まぐまぐメルマガ
メルマガ名称: 助成金ナビ
メルマガID: 0001245276
発行日: 毎月第2・第4月曜日
初回発行: 2011年2月14日(月)

計画したわけじゃないけど、初回発行はバレンタインデーですな...w

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助成金獲得のコツ①

助成金の獲得は、まず助成金の性質を知ることからが第一歩。
公的資金を投入してもらうということは、

1、助成される企業が業績をアップさせて、納税額が増える
2、地域を活性化させ、納税額が増える
3、地域を活性化させ、雇用が増える

このどれかに繋がることが暗黙の前提になっている。
また、

★うまくいくことがだいたい見えている

このことは、事業計画を認定する審査員の立場からは極めて重要。
途中で潰れられたりすると、言い訳しないといけないし。

相手の立場を理解して申請書類を作らないと、審査員だってOKなんてできないですよねぇ。

だから、「開発費出します」っていう助成金でも、これから始める事業には承認なんかしてくれない。
理想は、
「テストマーケ終わってます、量産品にブラッシュアップするための費用が欲しいんです」
とか、
「売れることは確認済みです、量産のための設備が必要なんです」
っていう案件がイイ。

それに近いモノだと判断できるような材料が要るということですな。

まずは、まっさらのアイデアを、ちょっと進めて、数字で把握できるようにしておくことがおススメ。
2011.01.25 Tue l どうなる、どうする、未来の備え l コメント (0) トラックバック (0) l top
国債の発行残高は、862兆円に達する見込みと財務省が発表している。
http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/004.htm
・・・GDPに比べて181%って!
毎年使い切りという国の予算で、これはもうパンク状態でしょう。
しかも、政府が「使いたい」という予算は小さくなるどころか膨らむばかり。
これからどうなるの?って、国民は不安もよぎりますヨ。
そこで、「これからどうなる」について、考察してみようと思う。

もしも、日本国債のデフォルト(債務不履行)が起きた場合、当然、引受先となっている金融機関がそのアオリを受ける。
特に、一番影響を受けるのは、国債の受け皿になっている郵貯・簡保でしょう。

「他国の通貨よりは円はマシな方、なぜなら国債借金を帳消しにできる個人資産が1400兆円ある」と言われている。
もしもこの通りの方法で、国が借金をチャラにする暴挙にでたら・・・?

万一、これが起きたら、日本だけの問題ではなくて、日本発の世界恐慌なんていうことになるんじゃないか。
本当に怖い。
でも、これに近いことは日本に過去あったこと、今後は絶対ないとは言えないと思う。

しかも、同じぐらい危険で、同じぐらい影響が深刻になるだろう要素は、アメリカにも欧州にもあるのではないか。
もしかしたら、先進国が信じてきた経済システムが、転換点をむかえているのかも知れない。

だとすると、日本国債デフォルトも含めた「何かの要因」で、経済全体のシステムが次の段階に進むかも知れない。

農業革命、産業革命、情報革命というのが人類の経験した大転換点、パラダイムシフトだとする説がある。
僕もその説には賛成だ。
だけど、実は情報革命はまだ完了していないのかも知れない。
パラダイムシフトの真っただ中にいるから、過ぎ去ったことと勘違いしているのではないか。

インターネットの普及で、すでに価値観は変わってきた。
象徴的なのは、話題になった「Free経済」だろう。
過去、有料でしか考えられなかったことが、どんどん無料や原価に近づいていく社会。
でも、もっと大きなシフトが起きるとしたら・・・?

この答えを見つけるにはいろいろと考察を重ねることかもしれない。
でも、過去の革命と共通して、「経済システム」が変わると予想できるのではないだろうか。
パラダイムシフトというほどだから、当たり前として考えてきたことが基本から変わる可能性があるんじゃないか。

とりあえず10年ぐらいのスパンでの変化を、可能性として、ざっくり考えられるのは5つかな。
1、規模はシュリンク(縮む)するが、経済のしくみは概ね今までどおり(楽観ですね)
2、基軸通貨が、米ドル(1国)からIMFのSDR(多国)などに変わって、国境がさらに曖昧になる
3、為替が分断されて、ローカル中心の世界になる(ソフトカレンシー主体へ)
4、信用創造という金融機能が生まれる前の時代に一旦戻る
5、信用創造という金融の機能が、一般に開放される(お金とは別の価値基準が生まれる)

う~ん・・・自分で言ってて気分が重くなる。
どれになっても大変だぁ。

それぞれの可能性の対策を、ひとつひとつ考えていかないと、「プライベート年金」だけ考えても意味がない。
それに、この影響は、個人だけではなく、法人にとっても対処が求められる問題だといえそう。

だから今後は、個人の収入問題だけじゃなく、会社のサバイバルについても、考察していきたいと思う。

アイデアや意見のある人は、できれば一緒に考えていきたいと思いますので、お願いします。
2011.01.24 Mon l どうなる、どうする、未来の備え l コメント (0) トラックバック (0) l top
動き出したら手間がかからずに、たくさんの人が使ってくれて、メンドウな問題が起きづらいもの。
そんなものができたらいいなぁ・・・。なんとなくイメージした、プライベート年金の構成要素のパーツ。そんなときに、舞い込んできたのが発送のシゴトでした。

友人O「あのさぁ、なんか発送のシゴトあるみたいなんだけど、そっちはそういうの得意でしょ。友だちの話聞いてもらっていぃ?」
僕「いいっすよ、発送のシゴトなら、最初うまく組んであげれば、あとは手間かかりませんからね」
友人O「じゃ、頼むよ」
僕「りょうか~ぃ」

そんな軽い感じで、相談を受けるところからはじまりました。
後日、友人Oの知人というS氏に会う日程が決まり、渋谷といっても比較的閑静なエリアにあるオフィスを訪ねることになったのです。

友人O「こんちわー、Sさんいますか?」
S氏「おぉ!ひさしぶりですねぇ、今回は突然のお願いですみません」
友人O「いやいや、いいんですよ、久しぶりに会えたからそれだけで来た甲斐がありました。あ、こちらが今回の相談に乗ってくれる白井さんです」
S氏「儲かるかどうかまだわかりませんが、なにとぞよろしくお願いします」
僕「こちらこそ、よろしくお願いします」

まぁ、ここまではふつうの挨拶ですね。
でも、そこからの要求はちょっとだけ違っていました。

S氏「全国を対象に、一律の料金で発送したいんですけど、どんな手段がありますか?」
僕「そうですねぇ・・・、今どきどの運送会社からも一律料金はなかなか出てきませんけど、全国対応で考えるならやっぱり○社か、×社か、△社でしょうねぇ」
S氏「それぞれの特徴はどのへんですか?」
僕「ポイントは、配送の丁寧さと、価格と、事故率ですかね。あ、事故率っていうのはちゃんと届かない可能性ってことです。ビジネスの主催者として考えるなら、荷物って、全部ちゃんと着くって思っちゃだめですよ。けっこう無くなることもありますから。それに他にも・・・」
S氏「んんん・・・そうなんですか」
僕「とりあえず、各社の特徴をまとめた資料を提出しますよ。あと、価格を出させますから荷物のサイズと、集荷場所と、配達エリア、それと月間何個ぐらい荷物があるか、基礎情報を教えてください」
S氏「あ、あと、目標価格があるんです。ぜひともクリアしてもらいたいんです」
僕「いくらですか?」
S氏「1個あたり、○○○円で」
僕「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーっ! ソレ、通常の半分っすよっっ!?」
S氏「そこを、なんとかお願いっ!!」
そんな、おっさんにウィンクされたって・・・(- -;)

まぁ、こんな感じのムチャ振りから始まりましたが、コレがアレにつながってくれたんだからいいかw

つづきは次回。
2010.11.09 Tue l どうなる、どうする、未来の備え l コメント (0) トラックバック (0) l top
◆なぜプライベート年金が必要か?
これから日本の人口が増えていく、ということはもちろんありえます。そして、人口が増えていくなら、年金をアテにした人の老後も明るいですね。
しかし、結婚や子育ての未来に、希望よりも不安を多く感じるような日本の現状を考えたときに、そんな楽観的な未来予測に人生を託してしまって本当にいいのでしょうか。なにか準備しとかないでいいのかと心配になります。

少子化ということは、高齢者を支えることについては現役世代ひとり一人の負担割合がどんどん増えていくことです。1960年には現役11.2人で1人の年金生活者を負担していましたが、2000年では3.9人で1人の負担となっています。国立社会保障・人口問題研究所の計算では、2020年には2.2人で1人を負担することになるらしいです。
そう、あなたの子供たちの現役時代には、それが現実になるのです。そして、その頃にあなた自身は受給者かも知れないですね。また、たとえ子供がいなくても、年金を受け取れないとやっぱり困るでしょう?
でも、この重い負担状態がこの先で更に悪化して、公的年金は破綻していないのでしょうか。もしも、「未来にまったく不安はない、日本政府は大丈夫。」と、本気で思えるなら、あなたはこの先を読む必要がありません。このブログは、未来に不安を感じる僕が、同じく不安を感じている人に向けたメッセージですから。

公的年金が破綻してしまうかも知れない、いや、破綻するだろうという予測のもとに、将来の収入を補完できる「私設年金」について真剣に考えようというのが、主要テーマです。しかし、今の年金制度にばかり目を向けていると、気持ちが鬱いでくるので、ちょっと別の視点で考えてみましょう。

◆雇われ時代は、練習時代
ある富豪によると、「財」と「富」は違うもので、定義するなら「財」とは単純に今いくらあるかという財産の量、「富」とは労働所得によらずとも勝手に財産を増やしてくれる「しくみ」のことです。
例えば、年間300万円あれば生きていけるという人がいて、その人が、本日たったいま収入のための仕事を辞めたとします。もしも、一年後に手元の財産が、(不労所得によって)増えていたらその人は「富」を持っているといえます。逆に一年間まったく不労所得がなければ、300万円が減るわけですが、手持ちが150万円しかなければ、生きていけるのは単純計算で半年となります。

この考え方だと、公的年金だけで生活している人でも、切り詰めた生活のおかげで収支がプラスマイナス・プラスなら、「富」を持っていると規定できることになります。でも、将来、公的年金制度が破綻したり、支給額が大幅減額されれば、その人の「富」は消えてなくなってしまいます。政治家とか、官僚とか、直接会ったこともない他人によって決められてしまうのに、本人にとってはまさに死活問題になるのです。

そうなる前に、あなたが準備しておかなければならないのが、公的年金を計算に入れない、あなたの「私設(プライベート)年金」だと思います。

プライベート年金の中身は、私設ですから個々人で違っていてもかまわないものです。というより、自分の扱いやすいもので構成するべきで、例えば、あなたが不動産に詳しく、愛着を持てる人なら、不動産をメインに構成すればいいし、株式が好きな人なら株式で構成することでもいいです。でも、長いスパンの時間軸で考えられるもの、扱い方でなければダメですね。

ところで、自分用のプライベート年金を完成するまでには準備期間が必要です。作り上げる時間も必要だし、管理するスキルを習得する練習もしないといけません。この準備期間として最大限に活用するべきなのが「雇われている」という立場、定期・定額収入がある環境だと思います。だから、少なくとも自分に合う方法が見つかるまでは、その立場を放棄するのではなく、絶対に「副業」でやるべきです。派遣でもパートタイマーでもアルバイトでもかまいません、準備期間には定期収入があることが重要なのです。まぁ、つまりは僕のように急いでしまうことは、あまりオススメできないということですね(苦笑)。
雇われている立場を放棄してしまうと、なにしろ、生活がかかっちゃうので、悠長に自分を育てるなんて言ってられなくなるんですよ。

手持ちの財産を、不労所得によって増やしていくことができるということは「時間を味方」につけることです。一ヶ月単位で勝ち負けをつけて、たとえ負けても(想定の範囲なら)給料という補填があるのが雇われの身の素晴らしいところです。そういう意味でサラリーマン時代は、来るべき本番のための「練習場」であり、手元の資金だけを元手に「富」を作り上げなければならない本当の本番は、ふつうは定年退職後にやってきます。だから、経営者という人たちは、自らの意思で人より早く本番に突入している人と言えますね。

◆プライベート年金の中身
じゃあ、プライベート年金に組み込んでいいものとは何でしょうか。ポイントは、手をかけるのは「管理だけ」ですむものであること。例えば、どんなに高給でも、弁護士や医師としての労働所得は組み込めません。なぜなら、働けなくなるとそこからの収入がなくなってしまうから。だから、自分で患者を診なくなった院長は、勤務している医師のすぐ側にいても、勤務医とはまったく違う立場です。院長は、所有する病院からの収入をプライベート年金の構成パーツにカウントできる立場の人です。まぁ、病院なんていうのを例に出すのはよくないね、すでにお金持ちというイメージがありますから。
そう、僕やあなたが目指すのは、普通の人が副業で構築できるプライベート年金です。だから、はじめのころの練習としては小さなもの、簡単なものから始めるのがいいです。いきなり難しいものに取り組まず、徐々に大きくしていくステップが大切です。重要なのは、コントロール可能な「リスク」の範疇に収めることで、決してコントロール不能な「デリンジャー」のゾーンに踏み込まないことです。

また、プライベート年金に組み込んでいいものはいくつかの種類に分類することができます。最初は、他人が構築したものを利用するタイプからが取り組みやすいです。その先で、自分で構築するが耐用期間が短かいタイプや、プライベート年金として本筋となる耐用期間が長いタイプに取り組むことが望ましいと思います。例えば、インターネット内のアフィリエイト収入は、他人構築のタイプのひとつと言えます。メリットはすぐリターンに繫がりやすいこと、デメリットは終了する時が他人の都合で勝手に決まり、ほとんど発言権はないことです。
一方、自分で構築するタイプは、内容をコントロールできる範囲が広いのがメリット、デメリットとしては、まぁ、構築するのに手間もお金もかかるということですね。
そして最終的に目指すのが、耐用期間が長いタイプですが、これこそが退職までに構築すべきものであり、場合によっては相続や譲渡、売却も可能な形式がとれるようにしたいものです。

プライベート年金を耐用年数の長い強固なものとするにはどうしたらいいかを考えると同時に、耐用年数が短かいものでも、次々に産み出すことができるノウハウを習得できれば、強固なものを構築するまでの時間が手に入ります。僕自身も、耐用年数の短いものは活用しています。

そして、プライベート年金を構築するのに必要なスキルを得るにあたって、まっこと都合がいい職業としてプロデューサーやプランナーというものがあります。

プロデューサーとして仕事するには、通常はディレクターとの協業が必要です。でも、これは兼ねるという方法もあります。ただし、二人なら役割分担できることをあえて一人でやるということは、二つの立場で相克問題が起きれば、それは自己矛盾という形で引き受けなければなりませんね。
あと、管理者としての本番までの練習期間のうちにマネジメント力も鍛えておく必要があります。

◆プライベート年金創設記
だから僕は、一人ひとりのプライベート年金を構築するスキルを習得する場があれば、あなたの将来への不安が軽減できると思っています。でも、練習の場といっても、例えばプロデューサーとしてのスキルを磨くために産み出される企画は、受け手も作り手も楽しいものじゃないとダメだし、できるなら感動させたいですね。

それには、まず僕自身が「プライベート年金」構築のための実験と実践をやってみようと思います。このブログでは、その体験を「プライベート年金創設記」として書いていこうと思います。

その後で、みなさんの実践の場として、僕の関わっている案件を提供するサークルのようなものをつくろうと思っています。サークルでは、プライベート年金に関する無料で提供する配信系コンテンツを産み出し、体験系イベントやツアーを創って実施する予定です。これらのコンテンツを無料で見るだけでもかまいません。でも、一番理解が深まり、効率よくスキルアップできる参加のしかたは、主催する側に加わることですね。だから、サークルは、運営に関わりたい人を受け入れられる体制にもっていきたいと思います。

きっと、サークル運営側に参加する人には条件も設けると思います。でも、すごく面白い経験はさせてあげられるし、将来への備えをさせてあげられると思います。メンバー個々人が、サークル活動の中で自分のしくみを構築するスキルを得て、自分のプライベート年金を創っていくための準備の場と思ってもらえばいいです。

まずは、これからはじまる「プライベート年金創設記」をお楽しみください。
2010.11.08 Mon l どうなる、どうする、未来の備え l コメント (0) トラックバック (0) l top